マウスピース矯正は、「アライナー」というマウスピース矯正装置を使用します。装置が透明で見た目が気にならないので、人に矯正治療をしていることを知られたくない方や、仕事柄装置が見えるのを避けたい方におすすめの治療方法です。
また、表側矯正などのワイヤーを使用する矯正治療で感じられるような、しめつけた痛みが少ないのもマウスピース矯正の特徴です。
食事と歯磨きの際は装置を取り外せるので、食べ物が装置と歯の間に挟まったり、歯が磨きにくいといった煩わしさがありません。歯とアライナーをしっかりお手入れできることで、お口の中の衛生面が保たれ、虫歯や歯周病のリスクが減ることは大きな利点といえるでしょう。
しかし、装置を自分で取り外せることがメリットといっても、歯を動かすために決められた装着時間があります。取り外している時間が長いと、その分治療時間も長くなるので注意が必要です。
メリット |
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デメリット |
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治療を始める前に、担当歯科医師が患者様のお話を聞き、マウスピース矯正治療についてご説明します。
口腔内の診査、レントゲン撮影、口腔内スキャンデータで専門家によるデジタルシュミレーションを行い、診断結果をご説明します。
マウスピース矯正の装置を「アライナー」といいます。患者様の口腔内スキャンデータを元に、アライナーを作成します。
装置が完成したら、いよいよ治療開始です。患者様は一日に必要な時間アライナーを装着し、歯が移動したら新しいアライナーと交換していただきます。治療中は定期的に通院していただき、担当歯科医師が患者様の歯列の進行状況の確認などを行います。歯が予想した通りに動いていない場合はその処置を行います。
計画した歯列になれば、歯を移動させる矯正治療は完了です。しかし、矯正で移動させた歯は、そのままにしていると自然に治療前の位置に戻ろうとします。これを「後戻り」といい、後戻りを防ぐために装着する装置を「リテーナー(保定装置)」といいます。歯を保定する期間はとても大切で、数ヶ月に1回程度の通院と歯並びの確認が必要となります。
※患者様によって治療時間や通院回数が異なりますので、診療の際にご説明いたします。